70年代西部劇。
「白人=善」どころか「白人=残虐」が強調された重要作。
前半のほんわかゆったりした男女の逃避行的ロマンス化と思いきや、後半の絶望。
これを描き切るのは確かに意味があるのでは。
SOLDIER BLUE | Official 4K Restoration Trailer | STUDIOCANAL
ラルフ・ネルソン監督『ソルジャー・ブルー』(Soldier Blue、1970年、アメリカ)
- 前半のコメディタッチな西部劇は70年代を反映?
- とはいえ、先住民が腹を刺すシーンでぎょっとする。(侍映画の切腹を見ている感じで腹を切るのを見るのは辛い…)
- 見知らぬ女との逃避行、というボニークライド感、とロマンス感
- これは時代の反映かな。
- 女優の衣装替え(白、きれる、よごれる、露わになる肌。赤、やはり映えさせようとする対象としての女性)
- 殺伐とした荒野に女性の肌と衣装で視覚的に男くささとの対象は出ている。
- 先住民の言葉を話し、彼らになじむ白人女性
- 「逆ポカホンタス」みたいな感じ。実際こういう人いたんだろうか。
- 女に介抱され、かくまわれ、守られる男。これはそれまでのマッチョな男性像からの変容とも言えるか。
- 傷を負う騎士といえばウォルター・スコット『アイヴァンホー』。
- クライマックスの無慈悲さ。ハンバーガーヒルみたいな。むごさ。
- レイプされる女性を見ようとしない顔のアップ。
- 前半のコメディータッチとのコントラスト。
- アメリカの悪を描く。
考察すべきところ満載の映画であった。
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