映画研究

『がんばれ!ベアーズ』:アメリカのこどもの服従と反抗と野球

どうせ弱小野球チームを強くして、問題が出てくるものの、最後にはハッピーエンド、かと思いきや、それだけではなかった。 『がんばれ!ベアーズ』(The Bad News Bears、1976年、アメリカ) ...
映画研究

『荒野の渡世人』が描くサムライ西部劇

日本発信の異色な西部劇。 「荒野」とはいえ森など緑も見える、オーストラリア的荒野。 無骨な高倉健が演じる西部の男。 サムライ魂持ったガンマン。 早撃ちした後に刀でとどめを刺す。 ヒロインとのからみがありそうでそ...
映画研究

『荒野の用心棒』で形成された「なんか強いヤツ」

黒澤明『用心棒』のイタリア版西部劇。 ダンディズムはグローバル。 サムライ。ガンマン。 エンニオ・モリーネのあのせつなくも哀愁漂う口笛BGM。 寡黙で不器用でひねくれていて、 タバコをくゆらせながら、 ど...
パブリックコメント

【パブリック・コメント】第二次出入国在留管理基本計画(案)に係る意見募集

ちょっと気になるパブコメがあったので意見出してみた。 こういう官庁の資料を見ると、モヤっとする。 「外国人」とひとくくりにしているが 数が増えているのは間違いなく「技能実習」や「就労育成」の制度を作ってから。 つまり...
映画研究

『ワイルド・スタイル』:「周縁」としての若者、DJとラップの原点

シンプルなビートを彩る切れ間なく流れ込む言葉。 今では懐かしいこれでもかと韻を踏むラップ。 まさにアナログレコードをいじり倒す「DJ」といわんばかりのスクラッチ音。 ラッパーを活かすも殺すもDJの手腕にかかっている。 ...
映画研究

山火事と畏怖:『オンリー・ザ・ブレイブ』が描くアメリカ森林消防隊

アメリカ森林消防隊の実話。 過酷な環境で訓練した強固なチームワークも巨大山火事の前では無意味。 自然の前では人間は無力。 精鋭部隊でも無力。 巨大山火事を防火テント1枚でしのごうとする気持ちはどうだろうか。 「...
映画研究

『サンダーハート』の描くアメリカ先住民スピリットの周縁性

先住民権運動(ARM)派×合衆国政府派×FBI@アメリカ先住民居住地の構図。 「先住民同士のゴタゴタ・殺人事件を解決するFBI!ヒーロー!」 かと思いきや、そう単純でなく、後半はサスペンス的で面白い。 マイケル・ア...
映画研究

『ソルジャー・ブルー』におけるアメリカの隠したい「開拓」

70年代西部劇。 「白人=善」どころか「白人=残虐」が強調された重要作。 前半のほんわかゆったりした男女の逃避行的ロマンス化と思いきや、後半の絶望。 これを描き切るのは確かに意味があるのでは。 ラルフ...
スポーツ

『コッホ先生と僕らの革命』:英独文化摩擦とフェアプレイ

イギリスのフットボール(サッカー)文化のドイツへの流入。 伝統と革新の摩擦や衝突。教育機会と階級。 いじめと和解。 thの発音ができないドイツ人。 勝利至上主義とフェアプレイなど。 フットボール需要の創出とマー...
スポーツ

『 勝利への旅立ち』が描くアメリカ50年代とスポコンバスケ

アメリカ田舎版、熱血スポコンバスケ青春映画。 保守的な郊外のアメリカ、 人種、 活気のない町の感じなど、 1980年代中盤に1950年代を描く という意味でも『コーチ・カーター』よりも実は深読みができそう。 ...
映画研究

『ゴジラ-1.0』があぶりだす武士道の呪縛と解放

山崎貴監督『ゴジラ-1.0』(ゴジラ マイナスワン、GODZILLA MINUS ONE、2023年) 見たいと思っていたのがやっと見れた。 これはもっと早く見るべきだった。 特攻隊で濫用された武士道思想の展開...
グローバリズム

痛みを伴う改革:『レクサスとオリーブの木』のグローバル思考

「国には無駄が多い!」 「民営化して効率化!」 「手厚い社会保障は続けられない!」 「支出カットしてスリム化!」 こういうこと言う政治家見覚えありませんか? この思考がどこから来たかの一つのヒントが...