デジタル庁アンケートに込めた仕事する「人」を守ること

デジタル庁

「大学等の研究活動等におけるデジタル化・DXに関するアンケート」

大学等の研究活動等におけるデジタル化・DXに関するアンケート|デジタル庁
デジタル庁は、デジタル社会形成の司令塔として、未来志向のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を大胆に推進し、デジタル時代の官民のインフラを一気呵成に作り上げることを目指します。

回答期限 3/17(金)

 

こちら教えてもらったので、考えていることをぶつけました。

最近こういうこと多くなってますが、SNSで盛り上がるだけじゃだめだし、

こういう公式に意見を募集してる時は、声は届くので。

 

それでは早速!

結論

  • デジタル化賛成
  • でも、その作業する人増やして
  • (効率よくなったからと言って人と予算削らないで)

と言う感じです。質問は以下のような感じです。

質問(マイクロソフトのformsにて)

競争的研究費制度を通じて求められる応募、採択、執行、成果報告等に関する手続きのうち、ワンスオンリーの実現、データ連携の高度化等、デジタル化の更なる普及によって手続きの負担感の解消が期待できる点があれば、ご教示ください。

例:研究者氏名、所属情報入力のワンスオンリーが実現されることで複数回入力する手間が軽減される、等

「ワンスオンリー」とか初めて聞いたカタカナですが、

一回入力したらもう一回同じことしなくていいよ、ってことらしいです。

実際に送った回答は以下です:

回答(思っていることをぶつけた)

教員公募の経験から感じたオンラインと負担

教員公募の際、非常勤や任期付きの場合、薄給かつ激務の合間を縫って、書類作成、印刷、封入、記入、郵便局へ持参などしなければならなかった。

経済的、時間的にかなりの負担だった。Jrecinもあるが、応募の際、紙も排除することなく、デジタルも排除することなく、自分にとって都合の良い応募ができれば素晴らしい。

現場の負担感は新たに雇用を増やすことで解消

またこの作業を今いる研究者や事務職員に押し付けるのでなく、新しく「デジタルサポート課」のような部署を国及びデジタル庁が、全学国費で賄い、日本の全大学、研究所に設置を義務付ければ、余裕が生まれ、研究者及び事務職員の余裕が生まれ、デジタル化も進み、研究力もあがる可能性が高くなる。

緊縮財政(予算や人件費カット)はダメ

デジタル化はどんどん進めてほしいが、それをただでさえ財務省の進める緊縮財政によって疲弊した現場に丸投げされると、研究に直接かかわらない、デジタル作業を行う負荷がかかることを認識してほしい。

コロナ対応の経験で思ったこと

今回のコロナの遠隔対応で、いわばショックドクトリン的に外国産の遠隔プラットフォーム対応が求められました。

我々研究者教育者もかなり勉強になりましたが、国からは「現場の工夫で」のみでした。

要するに、今までの仕事に加えて、遠隔プラットフォーム対応、つまり給料が上がらず、仕事が増えたのです。

まず国が予算と安定した正規雇用創出して、話はそこから

我々も努力しますが、本来、国(文科省、デジタル庁)が責任をもって、予算を付け、中長期的な視点で正規雇用を生み出し、安定した国産のデジタル化を進めるべきです。

このアンケートもマイクロソフトで国産ではありません。都合の良い短期的な視点で何か利益を生もうとすることは、必ずしも中長期的な利益を生みません。

まとめ

もう一個質問がありましたが、それは別で!

コメント