私は現在大学で英語を教えています。
イギリス大学院に留学しました。
学生をアメリカ・イギリス・マレーシア・オーストラリア・ニュージーランドなどに派遣留学する仕事もやっていました。
大学で国際化推進もやっているので、海外の人たちと仕事をします。
国際化は大賛成です。ただ日本は
- 島国
- 日本語が母語
以上のことから、「国際化」「グローバリズム」が苦手です。
慣れていません。
慣れていないのに見栄を張って「無理やり」「いびつに」国際化をしようとする人がいます。
とある政党や、一部の「識者」とか言われている人たちは、しばしば変なことをします。
実際に英語教育に携わって、国際化推進の現場で感じたことをここでアウトプットしておきたいです。
イギリスで見た国際化の現実
イギリス大学の中国人コミュニティー
2012-2013年にイギリスの大学院に留学していた頃
ビジネス系の大学院に中国人がたくさんいました。
たくさん、というのはほとんどです。
私が所属していた英文科(School of English)の大学院のコースには全体で20人ほど。
アジア人は私だけ。
中国人のマーク君
その一方、ビジネスコースは100人ほど。
そのコースに所蔵していたマーク(中国名:チュンリーミャオ)によると
- 9割は中国人
- 中国人は金で学位を買う
こんなことを言っていました。
中国人のマークが
「中国人とは関わりたくない」
と、日本人の私や私が仲良くしていたブラジル、タイ、などの様々な国籍の仲間と仲良くしていました。
寮の中国人
こんな中国人がいる一方、
実際私は寮生活でしたが、3階に8名分の個室があるのですが、そこは私以外中国人でした。
一人禁煙なのに部屋でタバコ吸ったり、大声で歌ったりと、とんでもない奴がいましたが、他は皆、いいやつでした。
これも一種のグローバル化です。
留学しに来ているのに「留学」できていない
正直、中国人はかわいそうだな、と思いました。
せっかくの留学で異文化を体験できるのに、同じ国の人と関わり「過ぎて」しまうのです。
せっかくイギリスで大学院のコースを学びに来ているのに、教室でも同じ国籍。
寮でも、母国語…
これが「留学」でしょうか。
留学なの?
イギリスの大学は様々な国から学生が集まってきます。
実際、私もイングランド、ウェールズ、アイルランド、スコットランドのイギリスはもちろん、
イタリア、スペイン、フランス、ドイツ、アフリカ、ナイジェリア、イラク、ベルギー、カザフスタン、サウジアラビア、エジプト、ロシア、ミャンマー、中国、韓国、タイ、台湾、ベトナム、シンガポール、インド、アメリカ、ブラジル、コロンビア
など、様々な学生に会い、実際に話しました。
国際的でとても良いです。
しかし、ある一定の国からの比率が不自然に多いと、どうしてもその国の人たちが固まってしまいます。
そして、そこでコミュニティー(団体)を形成してしまいます。
これはあまり良くないです。
↑で指示した国際的な人たちと会う機会を損失してしまいます。
留学エージェント
日本にも留学エージェントはあります。
お金を払えば書類手続きをやってくれます。
私が留学した時は20000円のデポジット(前払い金)を払って、実際に留学すれば、そのデポジットが返ってくる。
この無料コースを選んでビザ申請などは、自分で用意しました。
お金を払えば、書類をエージェントがやってくれます。
中国人ニコルの証言
これは英語準備コースに行っていた時のこと、音楽を専攻するニコルと話していると、留学前の準備の話になりました。
入学申し込みをする際、Personal Statementと言って、志望理由のような書類をA42枚ほど書くのですが、
これについて「どんなこと書いた」と聞いてみました。
そうすると
エージェントがやったからわからない
驚愕しました。
エージェントがやる場合でも自分が原稿を書いて修正する、などはもちろんありえます。
自分の志望動機が自分でわからない。
こんなことが起きているのが留学の実態です。
国際化を押し付けるな
このような現実を見ずに、安易に留学を推進し、とりあえず海外に行かせることには反対です。
まずは留学のメリット・デメリットを理解したうえで、しっかりと考える必要があります。
留学の情報収集については
留学の種類やそれぞれのメリット・デメリットについては
こちらを参考にしてください。
留学はリスクもあります。
今しっかりと英語力や知識を積み上げてからでも遅くありません。
国際化、グローバル化過度に妄信しないよう、気を付けてください。
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