日本の英語教育の欠点5選「コミュニケーション」重視してどうなった

ツイッターでの気づき

大したツイートはしていないのですが、先日自分のツイートを見直していたら
一つだけエンゲージメント率が高いツイートがありました。詳しく見てみると
このような感じでまぁまぁの方々に見てもらっているようでした。
こちらがそのツイートです。

日本の英語教育の悪いところは、誰もが興味のあるテーマなのかなと思いました。
私は大学で英語を教えています。
中学高校大学で野球を続けて、
挫折して、
サラリーマンで挫折して、
悔しくて、
イギリス大学院に留学して、
諦めないで英語やっていたら、ここまで来れました。
このテーマを深堀していきます。

発音をしっかりやらない

正直、発音が弱いです。

大学に入ってくる学生の発音

全くやっていない、というわけではないと「個人的に思い」ます。

僕を教えてくれた中学の先生は厳しかったです。

高校の先生はまぁまぁ、という感じでしょうか。

しかし、大学に入ってくる学生のほとんどが適切な発音をできません

「できない」というのは、指摘しても自分で治せない

というレベルです。

どの発音が?

具体的に言うと

  • TH
  • R
  • L
  • シュワ(あいまい母音)
  • 単語のつながり(リンキング)

これができない学生が多いです。

2020年、約240人の大学1~3年生を見ています。

最初からできているのは240人の中で5人くらいです。

クラスに1~2人いるかいないかです。

授業アンケートをすると

発音が学べてよかった

と書く学生が毎回います。

単語と単語の繋がり(リンキング)を教えない

↑で「発音」のことを書きましたが、単語一つ一つはもちろん、リンキングができない学生が多いです。
2020年は、コロナの関係で前期の授業が遠隔となりました。
遠隔では、学生にコメントやレポートを書いてもらうことが多くありました。
英語の授業は1年生2年生が主ですが、
「単語のつながりをここまで詳しくやることはなかった」
というコメントが多くありました。
それまでやったことがないのです。
というかやる必要がないのです。
リンキングなんて知らなくてよいのです。
大学入試のリスニングが突破できれば、日本で困ることはありません。
ですが、少しでも意識が高く英語を勉強しようとすると、まずリスニングに躓きます。
「早い」
「何言ってるかわからない」
という現象になります。

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こちらのような子供の歌でも聞き取れません。

リスニングの方法を教えない

皆さんは中学・高校・大学で

「リスニングは具体的にこうやれば練習できる」

と教わったことはりますか?具体的に。

僕はありません。

リスニングを具体的に教えないのに「コミュニケーション!」となってしまってるが日本です。

というのも、入試で問われるのは主にリーディングです。

リスニングに重点をおかないのは致し方ありません。

というか、日本ではリスニングは日常生活で使わないので、必要ありません。

 

そのよい例が大学生です。

日本の「最新の」英語教育システムで育ってきた若者です。

この若者が大学に入ってきます。

現実は、↑の「大学に入ってくる学生の発音」でやった通りです。

 

ここからわかるのは、中学高校ではリスニングの勉強はやっていない、ということです。

以上書いたことは、いたしかなないでしょう。

日本には(一部の人以外)英語は必要ないのですから。

しかし、大きな問題があります。それは

↑を知らなくても教員になれてしまう

これです。

日本の英語教育に携わっている人がリスニングの勉強方法を知らない

これがまずいのです。

中学・高校の先生になるには

ざっくりですが、日本の中学・高校の先生になるには

 

  • 教職課程のある大学に入る
  • 教職課程の授業を取る
  • 教育実習行く
  • 教員試験に受かる

 

最低限、この過程が必要です。

教職関連の授業は卒業単位に含まれません。

大変です…。

 

問題は、この授業を取る中で、発音やリスニングを教えてくれる「大学の」先生がいないと…

中学・高校・大学で全て、発音とリスニングがあやふやなまま試験に「受かってしまう」ことになります。

その先生が現場で教えると、生徒たちの発音はできません。

この繰り返しです。

小学校の英語の先生

さらには2020年の指導要領の改訂で、小学校の先生にも英語を教える必要が出てきました。

妻の友人の小学校の先生は

「育休から戻ると英語を教えなきゃいけない…」

と言って嘆いていました。

 

これで発音できない日本の連鎖の完成です。

こんな英語教育の現場でで、何が起きているかというと

↑をおろそかにして「コミュニケーション」を強調する

最悪です。

英語教員になる人のための仕組みや制度を整えるのでなく

 

「主体性!」

「コミュニケーション!」

「英語で議論できるように~!」

 

とか文科省が言ってます。

挙句の果てに、英語を専門でやってきていない、

小学校の先生にまで英語をやらせようとしています。

理由は

 

「早期から英語に親しむ」

「コミュニケーション重視で~」

 

です。もうぐっちゃぐちゃです。

「コミュニケーション重視」の英語教育で育ってきた大学生と英語面接をすると、大体無言で、何もしゃべれません。

これが現実です。

コミュニケーションを主体にしてきた結果、コミュニケーションできない大学生が生まれているのです。

 

などなど、問題点ばかり指摘していますが、どうすれば解決できるのでしょうか。

 

解決策:自分でリスニングを「練習する」

問題や責任を国や省庁・学校・教育システムになすりつける!

↑ただのクレーマーです…(汗)

小中高で完璧にできたらよいのですが、それはすぐには難しいです。

ただでさえ忙しい小中高の先生方には感謝です。

 

難しい現状ですが、うまくなる方法はあります。

その方法については

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